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I AM NOT EMPTY, I AM OPEN・私は空ではなく、開かれている
Kobe, Eunoia Gallery space
Apr 11 - May 3,2026
Artists
- マヤ・マルムクロナ
Eunoiaでは4月11日よりギャラリースペースにてマヤ・マルムクロナによる個展 「I AM NOT EMPTY, I AM OPEN・私は空ではなく、開かれている」を開催いたします。
会期:4月11日(土)–5月3日(日)
オープニングレセプション:4月11日17時より
Featured Works
Compound 3 (0221)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2023
- Acrylic, detergent, tea, spray paint, and quartz sand on canvas
H50 × W40 × D4.5 cm
Drawings We Have Lived (0311)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2025
- Organic pigment on Fabriano paper stretched on wooden frame
H40 × W30 × D4.5 cm
Drawings We Have Lived (0314)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2025
- Organic pigment on Fabriano paper stretched on wooden frame
H90 × W70 × D4.5 cm
Pocket Houses (0330)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2026
- Pen and pigment on Fabriano paper
H76 x D56 cm
Pocket Houses (0331)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2026
- Pen and pigment on Fabriano paper
H76 x D56 cm
Pocket Houses (0332)
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2026
- Pen and pigment on Fabriano paper
H76 x D56 cm
0202
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2022
- Acrylic, glue, ink, newsprint, plaster, tape, and quartz sand on canvas
H300 x W240 x D60 mm
0203
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2022
- Acrylic, glue, ink, newsprint, plaster, tape, and quartz sand on canvas
H300 x W240 x D60 cm
0204
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2022
- Acrylic, glue, ink, newsprint, plaster, tape, and quartz sand on canvas
H300 x W240 x D60 mm
0209
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2022
- Acrylic
- detergent
- and quartz sand on canvas
H500mm×W400mm×D45mm
0210
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
2022
- Acrylic
- detergent
- and quartz sand on canvas
H700mm×W500mm×D45mm
マルムクロナは1993年にスウェーデン・ヨーテボリに生まれ、現在はスイス・チューリッヒを拠点に活動しています。彼女の実践は主に「空間」とそれに対する私たちの経験の探究に関わり、抽象的風景、概念的地図、想像上の構造物といった形式を横断しながら展開されます。これらは互いに重なり合いながらも異なる主題として揺れ動き、彼女は対象物そのものへの過度な焦点化を避けるための手段として抽象を用い、その背後に潜む多層的な意味に関心を寄せています。建築と哲学の学位を持ち、それらの知見は彼女の制作に深く影響を与えています。
本展では、過去4年間に制作されたドローイング、絵画、彫刻作品に加え、新たに刊行された書籍も発表されます。展覧会および書籍のタイトルは、スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメルの詩「Vermeer」に由来しています。「空虚さ」とは何かが欠けている状態ではなく、むしろ好奇心や知覚を開く契機であり、外部から与えられた意味や雑念から解放されるための可能性である、という思想に基づいています。マルムクロナは分野横断的に活動し、文化的・文学的・芸術的な参照を織り込みながら、物理的かつ概念的な構造を構築します。それらの作品は現代社会やその中での私たちの位置を問い直し、スウェーデン、スイス、日本それぞれの感性を横断しながら、その共通性にも光を当てています。
「I Am Not Empty I Am Open・私は空ではなく、開かれている」では、「住居の類型(タイポロジカル・デュエリング)」が反復するモチーフとして現れます。これはドローイングや彫刻において展開され、「移動」や「ずれ」といった概念から意味を導き出します(《Pocket Houses, 2026》)。また、《Stairs, 2023》では、鑑賞者の内面的な「居住」を誘発する石膏彫刻として三次元性が立ち現れ、抽象と既視感のあいだに位置づけられます。平面作品では、感情的体験のマッピングとしてのドローイング(《Drawings We Have Lived, 2025》)や、空間設計図としての幾何学(《Sign, 2022》)、さらには質的データを伝達する手段としての幾何学(《Here and There, 2023》)が探究されています。近年の作品では、破られた紙や重ねられたレイヤーが地形のように構築され、記憶や物語が堆積によって形成されていきます(《He Said I Treated Thoughts as if I Generated Them Myself, 2025》)。
本展の作品群は、私たちが生きる空間や自己認識が、いかに「開かれた知覚」によって意味づけられるのかを探ります。形態や色彩における「削減」は、意味の欠如ではなく、むしろ開放性、内省、そして世界と自己をめぐる継続的な探究のための場として提示されています。