3, 4
Kobe, Eunoia Gallery space
Jul 11 - Aug 8,2026
Eunoiaはこのたび、ギャラリースペースにて張平成による個展「3, 4」を開催いたします。本展では、近年継続して取り組んでいる異形キャンバスのシリーズを中心に、新作を発表いたします。
張平成はこれまで、土や海水といった自然の要素を直接画面に取り込み、ときには作品を屋外へ設置することで、落ち葉や砂など環境そのものを絵画生成の一部として受け入れてきました。こうした制作は、人間中心的な視点から距離を置き、社会的な時間とは異なる時間軸のなかで絵画を捉えようとする試みであり、作家自身もその要素の一つとして絵画と関わり続けています。
制作において張は、キャンバスを水平に置き、絵具やその他さまざまな素材を幾重にも重ねていきます。その層は画面上だけでなく、展示時には見ることのできない裏面や側面にまで及びます。見えない場所へと向けられるその行為は、目に見えるものだけでは捉えきれない世界への関心を示すものであり、張の絵画に通底する重要な姿勢でもあります。
張の制作には、日々の散歩や自然との接触が欠かせません。山の風景、土の匂い、海風、雨音といった感覚的な経験は、直接的なインスピレーションとして作品に取り込まれます。そうした自然との出会いのなかで生まれた感情や情景は、時間をかけてキャンバスへと描き留められていきます。張が自然の時間、地球の時間軸で何かを感じ、また1人の人間として生きる中で確かに記されていく線や点は我々に静かに語りかけてくれます。
また作品には、ときおり瓦屋根や船といったモチーフが現れます。それらは作家の故郷である中国・無錫市の湖畔の風景を想起させるものであり、単なる郷愁ではなく、自身の記憶や感情の深層に結びついた存在として描かれています。自然との関係性を探求する張の実践は、同時に個人的な記憶や経験を見つめ直す行為でもあります。
本展タイトル「3, 4」は、張の大学時代の恩師である登山博文さんによる個展「1, 2」へのオマージュとして名付けられました。学生時代、張は登山さんから絵画の技法のみならず、絵画と向き合う姿勢そのものについて大きな影響を受けたと語っています。
「先生は私に、絵画の技法だけでなく、絵画に向き合う姿勢そのものを教えてくださいました。絵画とは、ひとつのイメージを完成させることだけではなく、色彩とは何か、空間とは何か、作品と作品のあいだに何が生まれるのか、そして人と人のあいだにある目に見えない距離をどのように感じ取るのか、そうした問いを持ち続けることなのだと、先生の姿から学びました。」
絵画を固定されたイメージではなく、問い続けるための場として捉える姿勢は、現在の張の実践にも深く息づいています。「3, 4」は、一人の作家が自然、記憶、そして人生そのものと向き合いながら積み重ねてきた思考と時間の軌跡を示す展覧会となるでしょう。
制作において張は、キャンバスを水平に置き、絵具やその他さまざまな素材を幾重にも重ねていきます。その層は画面上だけでなく、展示時には見ることのできない裏面や側面にまで及びます。見えない場所へと向けられるその行為は、目に見えるものだけでは捉えきれない世界への関心を示すものであり、張の絵画に通底する重要な姿勢でもあります。
張の制作には、日々の散歩や自然との接触が欠かせません。山の風景、土の匂い、海風、雨音といった感覚的な経験は、直接的なインスピレーションとして作品に取り込まれます。そうした自然との出会いのなかで生まれた感情や情景は、時間をかけてキャンバスへと描き留められていきます。張が自然の時間、地球の時間軸で何かを感じ、また1人の人間として生きる中で確かに記されていく線や点は我々に静かに語りかけてくれます。
また作品には、ときおり瓦屋根や船といったモチーフが現れます。それらは作家の故郷である中国・無錫市の湖畔の風景を想起させるものであり、単なる郷愁ではなく、自身の記憶や感情の深層に結びついた存在として描かれています。自然との関係性を探求する張の実践は、同時に個人的な記憶や経験を見つめ直す行為でもあります。
本展タイトル「3, 4」は、張の大学時代の恩師である登山博文さんによる個展「1, 2」へのオマージュとして名付けられました。学生時代、張は登山さんから絵画の技法のみならず、絵画と向き合う姿勢そのものについて大きな影響を受けたと語っています。
「先生は私に、絵画の技法だけでなく、絵画に向き合う姿勢そのものを教えてくださいました。絵画とは、ひとつのイメージを完成させることだけではなく、色彩とは何か、空間とは何か、作品と作品のあいだに何が生まれるのか、そして人と人のあいだにある目に見えない距離をどのように感じ取るのか、そうした問いを持ち続けることなのだと、先生の姿から学びました。」
絵画を固定されたイメージではなく、問い続けるための場として捉える姿勢は、現在の張の実践にも深く息づいています。「3, 4」は、一人の作家が自然、記憶、そして人生そのものと向き合いながら積み重ねてきた思考と時間の軌跡を示す展覧会となるでしょう。