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Kobe, Eunoia Gallery space
Aug 22 - Sep 19,2026
Ryoko Furukawa
古川 諒子
古川諒子は1994年兵庫県夢前町(現・姫路市夢前町)生まれ。2022年に広島市立大学大学院芸術学研究科修士課程を修了し、現在は千葉県を拠点に制作活動を行っている。
古川の制作は、イメージと言葉、絵画とタイトル、そして命名や語順といった言語の構造との関係性を主題としている。既存の言葉を切り取り、組み替えることでユーモラスかつ詩的なタイトルを生み出し、見慣れた意味を夢のような情景へと変容させる。英単語帳、取扱説明書、ピアノ教本、友人の日記など、他者によって書かれたさまざまなテキストを素材として用い、そこから言葉の断片を抽出・再構成することで絵画を展開している。
その手法は、ダダイスムにおける偶然性を取り入れたコラージュや、ウィリアム・S・バロウズの小説に見られるカットアップ技法から着想を得ている。作品完成後にタイトルを付けるという一般的な制作プロセスに疑問を投げかけ、絵画とタイトルとの上下関係を解体することを試みている。意味のある情景にユーモラスなタイトルを与えたり、滑稽なイメージに深刻なタイトルを付けたりと、あえて生じさせる「ずれ」を通して、イメージと言葉の関係性を探究している。それは、言葉をまな板の上で刻み、大きな鍋で煮込むように切断と接合を繰り返し、新たな作品を生成する試みにもたとえられる。
近年は、フランス語圏の作家や数学者による実験的文学集団「ウリポ(Oulipo)」の方法論も参照している。古川は、このような制約やルールに基づく制作によって、自らの発想を超えた表現へと到達し、自分自身では思いつかなかったような絵画を生み出すことができると語っている。
近年では、絵画に加え、インスタレーション、パッチワーク・キルト、映像、アーティスト・ブックなど多様なメディアへと制作を広げ、日本国内外で作品を発表している。古川の絵画は、奇妙でシュルレアリスティックなイメージを用いながら、不確かさや不安定さの感覚を探究し、言葉の意味を新たな視点から読み替えることを試みている。
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